企画・セッション一覧

セッション一覧

第34回学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーで開催予定のセッションを公開しております。
家庭医療学初学者向けセッションには🔰、上級生/家庭医療学既学者向けセッションは🆙のマークがついております。
なお、このセッション一覧は2022/05/30時点での情報です。今後、セッション講師や概要などに変更がある可能性もございますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

    ※3-Gのセッションは講師の都合により開催中止となったためセッション一覧から削除しております。

1コマ目(8月6日(土)14:15-16:15)

【1-A】いつでもどこでもずっとプライマリ・ケア!ACCCAを学ぼう!

【テーマ】ACCCA/ACCCC

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

「さぁ、プライマリ・ケアのことを勉強しよう!」と思った時、まず手をつけるべきはどこでしょうか。患者中心の医療?それともBPSモデル?いえいえやっぱり「プライマリ・ケアの理念」からが良いのではないでしょうか。
このセッションでは代表的なプライマリ・ケアの理念である「ACCCA」を日々講師陣が遭遇している実際の事例を通じて学んでいきます。ファシリテーターには広島県の東西南北にいる診療所家庭医から都市型総合診療医、あるいはアカデミックGPから僧侶に至るまで、さまざまなキャリアを持つ現役家庭医たちをご用意しております。
「実際プライマリ・ケアってどんなことをしているの?」「将来プライマリ・ケアをやりたいけど、どんな形で働けるの?」「どこだとプライマリ・ケアができるの?」そんな皆さんの疑問をズバッと解決して、ここから始まる夏期セミナーの学びをより一層有意義なものにしていきましょう!

代表講師代表講師所属
佐藤 只空広島市立広島市民病院 総合診療科
共同講師共同講師所属
佐古篤謙三次市国民健康保険作木診療所
吉田秀平広島大学医学部地域医療システム学講座
塚本高裕ほーむけあクリニック
平岩千尋藤井病院

【1-B】ごちゃまぜとsignificant event illustration(SEI)で学ぶ家庭医療の原理ACCCC

【テーマ】ACCCA/ACCCC

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

夏期セミナーには家庭医療(総合診療)に興味を持つ多くの人々が参加されると思います。参加者の持つ専門性、学年、地域性、経験値、個人的な背景はみんな異なります。このセッションでは可能な限り多様な皆さんにご参加いただいて、ごちゃまぜになって各自が持っておられるこれまでの経験を以下の手法で引き出してグループと全体で共有する学びの機会を提供します。家庭医療の原理は米国家庭医療のリーダーであるJ.W.Saultz(オレゴン健康科学大学医学部家庭医療学講座教授)の提唱するACCCC:Access to Care, Continuity of Care, Comprehensive Care, Coordination of Care, Contextual Careを用いる。合わせて参加者の皆さんのこれまでの人生や実習などの中で最も印象に残った場面をイラストに書き出すsignificant event illustration(SEI)も使います。絵のクオリティは問いませんのでご安心ださい。セッションは宮崎の関係者総出(講座・専攻医プログラム・学生サークル)でサポートします。このセッションが終わるときに、ACCCCを自分の経験と絡めて大まかに、かつ楽しく理解できるようにします。

代表講師代表講師所属
吉村学宮崎大学医学部 地域医療・総合診療医学講座
共同講師共同講師所属
早川学県立宮崎病院総合診療科
枝元真人県立宮崎病院総合診療科
桐ヶ谷大淳都農町国保病院総合診療科
のき田一旭都農町国保病院総合診療科
坂本遊All Miyazaki総合診療プログラム
坂口大介All Miyazaki総合診療プログラム
井上奈津子All Miyazaki総合診療プログラム
楠元恭子みつばち診療所

【1-C】病気は誰のせい!? ~患者とその先に見えるもの~

【テーマ】患者中心の医療(PCCM)、生物心理社会モデル(BPSモデル)、SDH

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

「もっと早く病院に来てくれていれば」「なんで治療をちゃんと続けられないんだろう」…医療が進歩しても、医療にうまくつながらない患者さんがたくさんいます。患者さんには家族や仕事、文化など様々な背景があり、私たち家庭医はそれらをBPSモデル、患者中心の医療の方法などを用いて理解しアプローチしていきます。
 そのように取り組む中で、貧困や学歴のような文化・社会背景が個人への健康に影響していると感じることがあります(=SDH:健康の社会的決定要因)。「仕事が休めないので…」「保険がないので…」このような悩みを持つ人へできることはないのでしょうか。そんな人を未然に防ぐためにはどんな方法があるでしょうか?
 本セッションでは事例を通してBPSモデル、患者中心の医療の方法を学ぶと共に、その事例から見えてくる背景を探ることでSDHに関しても合わせて学ぶ事ができる内容になっています。病気の詳しい事前知識は必要ありませんので、どなたでも気軽にご参加ください!

代表講師代表講師所属
中村 翔也みちのく総合診療医学センター
共同講師共同講師所属
本郷舞依みちのく総合診療医学センター/坂総合病院総合診療科
佐々木隆徳みちのく総合診療医学センター/坂総合病院総合診療科
島直子みちのく総合診療医学センター/坂総合クリニック在宅診療科
児玉 貴之みちのく総合診療医学センター
菅野 耀介みちのく総合診療医学センター/松島海岸診療所

【1-D】亀田式!患者中心の医療の方法

【テーマ】患者中心の医療(PCCM)

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生

【概要】

「患者中心の医療の方法(PCCM)」という言葉を知っていますか?聞いたことのある人も多いかもしれません。では、患者中心の医療の方法には学問として体系化された手法があるのはご存知でしょうか?患者が医療の中心だ、というのは当然のように感じるかもしれません。しかし、皆さんも病院実習などを通して、患者さんが診療の中心にいないと感じる場面を目にしてきたのではないでしょうか。そんなモヤモヤを抱える皆さんにこそ、是非PCCMを知って実践して欲しいと考えています。当院で行われているPCCMを実践した外来を見学した学生さんは、「外来がドラマになる」と表現してくれました。そんな、時には心を揺さぶられるような外来をしてみたいと思いませんか?
M. Stwartの”Patient-Centered Medicine Transforming the Clinical Method”という本に書かれた4つのコンポーネントを理解することで、あなたも必ずPCCMを実践することができます。PCCMについて学ぶことで、私たちと一緒に家庭医療の最初の一歩を踏み出しましょう!

代表講師代表講師所属
吉羽史織亀田ファミリークリニック館山
共同講師共同講師所属
篠﨑萌亀田ファミリークリニック館山
山田真子亀田ファミリークリニック館山
田代直寛亀田ファミリークリニック館山
高橋慎太郎亀田ファミリークリニック館山
岡田佳子安房地域医療センター
中島浩一安房地域医療センター
岩間秀幸亀田ファミリークリニック館山

【1-E】今日から君も家庭医だ!〜BPSモデルを使いこなそう〜

【テーマ】生物心理社会モデル(BPSモデル)

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

臨床現場では生物医学的な知識だけで解決できないが家庭医だからこそ解決できる、しかもこの講座を学べば皆さんでもすぐにできるようになる臨床技法があります。その一つが「BPS(生物・心理・社会)モデル」です。
皆さんはこれまで授業で生物医学的知識(病名、病態、診断、検査、治療など)を勉強してきたと思います。しかし実際の臨床の現場ではどんなに検査しても異常が見つからず、薬を色々と試しても一向に良くならない患者さんがいます。イヤーノートや病気が見えるでは解決できない問題です。
このセッションではそんな生物医学的知識だけでは対応できない事例をもとに、実際にBPSモデルを使い皆さんの手で解決してみましょう!家庭医療学の考え方を通じて、家庭医療のおもしろさを体験していただけたら嬉しいです。さあ皆さんも多摩病院の家庭医スタッフ・研修医と一緒に家庭医だからこそ出来るBPSモデルを楽しく学びましょう!

代表講師所属
川崎市立多摩病院
共同講師所属
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
聖マリアンナ医科大学/川崎市立多摩病院 総合診療内科
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
多摩ファミリークリニック
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
聖マリアンナ医科大学
川崎市立多摩病院
川崎市立多摩病院
昭和大学江東豊洲病院

【1-F】もし家庭医療について質問されたら ~もしカテ~

【テーマ】家庭医とは

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

「家庭医療や総合診療に興味あるんだ~」と家族や友人に話したとき、「家庭医療(総合診療)って何?」「何でも診るってどういうこと?」「専門を持った方がいいんじゃない?」「総合内科とどう違うの?」と聞かれたことありませんか?そしてその質問にうまく答えられず、うやむやな感じで終わったことありませんか?まだ家庭医療の研修を受けてもいないのでこれらの質問にうまく答えられないのは当然のことですが、それでもうまく答えたいものですよね。そこで、このセッションではこういった質問に対してどう答えると相手に伝わるのかを一緒に考え、答え方を身に着けていきます。うまく答えるために必要な情報は、家庭医療の基礎知識・エビデンス、日本の現状と将来の展望など幅広く用意します。逆風(?)に耐え生き延びてきた、先輩家庭医・専攻医が、伝え方のコツも伝授します。さあ、明日から自信を持って家庭医療について説明できるようになりましょう!

代表講師代表講師所属
原田直樹津ファミリークリニック/三重大学総合診療ネットワーク
共同講師共同講師所属
近藤諭東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター医学教育学部門
二宮隆仁名張市立病院/三重大学総合診療ネットワーク
宮松 弥生三重大学医学部附属病院
土田 真史名張市立病院
森 洋平みたき総合病院
市川 周平三重大学医学部附属病院総合診療部

【1-G】🆙事例で学ぶ、家族問題のキキ(危機・聞き・効き)ドコロ〜家族カンファレンスをやってみよう

【テーマ】家族志向性アプローチ、患者中心の医療(PCCM)

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生

【概要】

講師が実際に経験した事例を追体験し、グループセッションを通じて家族カンファレンスに参画する企画です。突然の出来事から、母親の終末期を迎えた家族の経験を共有します。同居の息子が母親のために提案した終末期のケア体制は、しかし、多くの問題点を抱えるものでした。家族が迎えた危機に、家庭医がどのように関わっていくのか、一緒に考えてみませんか?1グループ参加者3〜4人に対し、当講座の家庭医の先生1人がファシリテーターを務め、議論を深めていきます。その後、家族カンファレンス本番の様子とその後の顛末をお伝えします。このセッションで紹介する出来事は、何も家庭医に限った話ではなく、皆さんが、患者さんに関わる限り、何度も出会う問題です。そして、大事なことは、患者中心の医療・共通の理解基盤を見出すこと、です。是非多くの職種の方に参加していただき、一緒に学んで行ければと思います。

代表講師代表講師所属
原國悠福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
共同講師共同講師所属
長江 智紀福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
加藤 友紀福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
稲田 裕香福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
永井 拓福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
中村 光輝福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
遠藤 芽依福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
石井 敦社団医療法人 養生会 かしま病院
藤原 学社団医療法人 養生会 かしま病院
星 吾朗福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座
永井 拓福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座
吉田 一隆福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座
吉野 正人福島県立医科大学

2コマ目(8月6日(土)16:45-18:45)

【2-A】🔰家族志向ケアに使う!コミュニケーションスキルブートキャンプ

【テーマ】家族志向性アプローチ

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

みなさんには、こんな”モヤモヤ”はありませんか?
「部活の後輩が言うことを聞いてくれない」
「両親との関係性がぎくしゃくしてしまう」
「彼女や彼氏と些細なことでケンカしてしまう」
「グループで話し合っていても、1人だけがずっと話している」
このような誰にでもある”モヤモヤ”はあなたの「コミュニケーションスキル」で解決できるかもしれません。
本ワークショップでは「コミュニケーションスキル」をファミラボメンバーがお届けします!ファミラボは家族の支援について日々勉強しているグループで、今回はそのエッセンスをお伝えできればと思います。
家族志向ケアでは、システムの視点から、患者・家族と協働できるように様々なコミュニケーションスキルを用います。これは患者・家族との関係性だけでなく、実生活にも役に立つスキルです。本ワークショップでは、このようなスキルを知識レベルではなく、ロールプレイを通じて、技術レベルで獲得することを目指します。自身の対人関係をより円滑にし、ひいては患者・家族との良好な関係性を築くために、コミュニケーションスキルを一緒に身につけましょう。

代表講師代表講師所属
富田詩織多摩ファミリークリニック
共同講師共同講師所属
宮本侑達ひまわりクリニック
久保田希なし
種本陽子聖路加国際病院心療内科
江副一花長州総合診療プログラム
若林英樹三重大学医学部総合診療科亀山地域医療講座
本多さやかなし
清水洋介南砺家庭・地域医療センター
田中道徳岡山家庭医療センター
村山愛君津中央病院大佐和分院
根元 加恵さんむ医療センター
河田 祥吾亀田ファミリークリニック館山
山田 宇以聖路加国際病院
向原 千夏滋賀家庭医療学センター

【2-B】Youはどうしてまちに出る!?

【テーマ】地域志向性アプローチ

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

Youは自分が住んでいる“まち“をどれだけ理解していますか?「医療者は病院や診療所にだけ存在するもの」と思い込んでいませんか?
WONCA(世界家庭医機構)は、『自身が活動する場において、コミュニティリーダーの役割を担える能力は、家庭医が持つべきコンピテンシーの1つである』としています。
実際、多くの家庭医が様々な方法で、まちに出ています。では、「どうして」、「どうやって」まちに出ているのでしょうか?
本ワークショップでは、コミュニティケアの実践家より、地域志向性アプローチの重要性や理論を、実際の事例を紹介しながらお伝えします。
本WSを通して、コミュニティに出てゆくコツやまちをみる枠組みを身につけ、まちを見るメガネを手に入れることを目標にします。そんなメガネを手に入れたら、Youもきっと、まちに出てゆきたくなるはず!

代表講師代表講師所属
密山要用王子生協病院, Community Nurse Company
共同講師共同講師所属
岩浪悟 東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療部
漆畑宗介 JA秋田厚生連 湖東厚生病院
近藤敬太藤田医科大学 総合診療プログラム/豊田地域医療センター 総合診療科
阪本直人 つくば家庭医・病院総合医プログラム
玉井 友里子岡山家庭医療センター
守本 陽一豊岡健康福祉事務所(豊岡保健所)
岩瀬 翔多摩総合医療センター

【2-C】アートとしての医療面接 〜Inner Consultation〜

【テーマ】医療面接

【対象】高学年医学生(5~6年), 研低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医

【概要】

外科医にとっての手術がそうであるように,循環器内科にとってのカテーテル治療がそうであるように,家庭医にとっての医療面接は,専門家としての勝負所の一つであり,長年かけて研鑽を積んでいくべき領域です.熟達者の医療面接は医学というよりもある種の芸術のように見えます.
それでは,家庭医は医療面接の技術をどうやって磨いているのでしょうか?そもそも何が良い医療面接なのでしょうか?本セッションでは英国家庭医のRoger Neighbour先生が著したInner Consultationというモデルを通じて家庭医の医療面接を解説していきたいと思います.医療面接の奥行きを垣間見て楽しんでいただければ幸いです.

代表講師代表講師所属
草島邦夫北海道家庭医療学センター 栄町ファミリークリニック
共同講師共同講師所属
大塚 裕眞北海道家庭医療学センター
久能 彩香北海道家庭医療学センター
八嶌 駿北海道家庭医療学センター
勝俣 元都北海道家庭医療学センター
國光 克知北海道家庭医療学センター
田尻 巧北海道家庭医療学センター
菰田 淳北海道家庭医療学センター
鈴木 喬之北海道家庭医療学センター
鳥山 敬祐北海道家庭医療学センター
志水 健太北海道家庭医療学センター

【2-D】行動変容アプローチを行動経済学で解きほぐす

【テーマ】行動変容

【対象】中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

私たち医療者は患者さんがより良い生活を営めるように生活指導を行うことがあります。そして、患者さん自身の行動に変化を促すことを「行動変容アプローチ」と呼びます。とはいえ、患者さんのことをよく考えた生活指導であっても、指導の甲斐なくもやもやを感じることもしばしばです。どうしてもやもやを感じるのでしょうか? それは患者さんの取る行動が医学的観点からは合理的とは到底思えないから、だと私たちは考えています。
 こんな時に役立つのが行動経済学です。
 人間は合理的ではありません。私たちは心の赴くままに、合理的ではない選択をしてしまう生き物です。そんな非合理的な行動の裏にどんな心理が働いているのか分析するのが行動経済学です。経済や政策だけでなく、医療分野にも応用されています。この行動経済学を学ぶことで、私たちのもやもやがスッキリする糸口になったり患者さんの背中をそっと押せるような行動変容アプローチを見出すことができるはずです。
 このセッションでは行動経済学の基礎を学びながらどのように行動変容アプローチへ活かしていくか、みなさんと共に考え学んでいきたいと考えています。

代表講師代表講師所属
深瀬龍山形県立河北病院
共同講師共同講師所属
菅野耀介みちのく総合診療医学センター/松島海岸診療所

【2-E】動機づけ面接で行動変容

【テーマ】行動変容

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

「患者さんとどのように関わっていけば行動変容に導けるのか?」医療の様々な場面で、行動変容を促すコミュニケーションスキルと考え方を身に着けると、患者さんの持っている力を引き出すことができます。今回のセッションでは、行動変容のアプローチの中でも最もエビデンスがある方法の一つである「動機づけ面接」のいろはを学びます。「動機づけ面接」は、患者の中にあるやる気を引き出し、行動変容を支援する協働的な面談スタイルです。禁煙やアルコール問題、生活習慣病など医療や健康の分野で有効なコミュニケーション方法を経験ある医師達と一緒に学びましょう!WS参加にあたって医学的知識は不要です。

代表講師代表講師所属
大塚亮平手稲家庭医療クリニック
共同講師共同講師所属
國田 幸治北海道大学病院附属司法精神医療センター
谷村 夏姫手稲家庭医療クリニック
西脇 典子横須賀米海軍病院
松田 諭ファミリークリニックさっぽろ山鼻
棚元 なな手稲家庭医療クリニック

【2-F】麻生飯塚×東京北コラボ企画!!!5G時代の実践用EBM

【テーマ】EBM

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

臨床疑問を解決するためには、論文を読むことが大切だと言われています。しかし現場では、毎日の業務が忙しくて論文を読む時間がない、日々の疑問すべてに英語の論文を読むのは大変で、困っているレジデントがほとんどです。そこで今回はEBM教育に力を入れている飯塚病院と東京北医療センターから、医学生・研修医に向けて、現場で役立つ新しいEBMを提案したいと思います。
それは既に批判的吟味がされた二次資料を活用して、忙しい臨床の中でも効率よく知識をアップデートし、現場に活かす「エビデンスユーザー」と呼ばれる実践スタイルです。そのために必要なスキルは大きく2つあります。適切な情報に素早く辿り着くための情報検索スキルと、得られた情報を臨床現場に活かすための臨床決断スキルです。WSではこれら2つのスキルに焦点を当て、症例ベースでこれらを学んでいきたいと思います。

代表講師代表講師所属
工藤仁隆飯塚病院
共同講師共同講師所属
岡田 悟東京北医療センター
大西 崇平飯塚病院
柴田 真志飯塚病院
原田 愛子飯塚病院
橋本 彦太郎飯塚病院
海永 千怜東京北医療センター
野﨑 由迅東京北医療センター
横田 遊東京北医療センター
稲葉 新東京北医療センター
吉村 翼東京北医療センター
齋藤 惣太東京北医療センター
橋本 萌東京北医療センター
戸田 智也東京北医療センター
石原 健作東京北医療センター
山路 修平東京北医療センター
須江 成美東京北医療センター

【2-G】🔰家庭医療×EBMへの誘い〜EBM はじめの一歩〜

【テーマ】EBM,PCCM,BPS model,情報検索

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

“EBM(Evidence-Baced Medicine:根拠に基づく医療)”と聞いて,みなさんはどのようなイメージを持たれるでしょうか.
結論を言うと,EBMとは「道具」です.このセッションに参加することで,今までみなさんが描いていたEBMに対するイメージが一新されるでしょう.
当日はEBMの5つのStepを解説し,さらに家庭医・総合診療医がEBMを実践する姿をみなさんにご紹介しながら,みなさんには実際の症例を通してEBMを実践することを体験してもらいます.そうすることで,EBMのはじめの一歩を踏み出し,臨床実習で使えることはもちろん,臨床の現場に出てすぐに実践でき,患者さんに利益をもたらすことでしょう.
家庭医療とEBMの違いって…?一緒なの…?これは当日参加して実感してください!
ぜひこの機会に一度,家庭医療とEBMが融合された世界を体験してみませんか?

代表講師代表講師所属
長谷川 優聖母病院プログラム / 栄町ファミリークリニック
共同講師共同講師所属
加瀨 早織京都家庭医療学センター
源馬 優花看護師
源馬 崇成六合温泉医療センター六合診療所
合田 摩弥愛育病院
坂下 優華東京都中央区福祉保健部月島保健センター健康係
富野 祐希武蔵野赤十字病院
藤井 伽奈東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻
美野 多佳志近畿大学病院看護部管理室
守本 陽一一般社団法人ケアと暮らしの編集社 豊岡健康福祉事務所
山地 翔太南生協病院
鈴石 ゆり菜東京慈恵会医科大学附属柏病院 薬剤部
井上 紗紀東京薬科大学薬学部医療薬学科
仲田 尚城西大学薬学部薬学科
竹田 早希東京女子医科大学医学部医学科
中村 友里愛昭和薬科大学薬学部薬学科
畔柳 陽一埼玉医科大学医学部医学科5年生
礒谷 祥太日本医科大学医学部医学科
沖中 郁実上尾中央総合病院
南郷 栄秀社会福祉法人 聖母会 聖母病院 総合診療科
斎藤 惣太東京北医療センター
井上 勇埼玉医科大学学生

【2-H】ここは今から「倫理カンファ」です~ひとりで悩まずみんなで進むために~

【テーマ】倫理的問題へのアプローチ

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

皆さんは「臨床倫理」についてどんなイメージを持っていますか?なんだか取っつきにくいイメージがある人も多いのではないでしょうか。当WSの講師も最初はそう思っていました(汗)実際に患者さんを担当すると、方針が決まらず難しい場面に多く直面します。そんな時、主治医一人で悩むのはかなり苦しいですが、多職種とともに「倫理カンファレンス」を行うことで、チームがどう進んでいくべきかをクリアにすることができます。
今回のWSでは、模擬倫理カンファレンスを体験してもらう中で、「一人で悩まず、みんなで検討していく」プロセスの大切さを実感していただきたいと思います。それこそが将来あなたが出会う患者さんにとってよい選択をするための力になることでしょう。医学知識ゼロでもウェルカムです!学部・職種を超えての参加をお待ちしています。

代表講師代表講師所属
清水海斗福井大学 救急に強い新家庭医コース JCHO若狭高浜病院
共同講師共同講師所属
楠川加津子永平寺町立在宅訪問診療所
大浦誠南砺市民病院 総合診療科
大濱弘光福井大学医学部附属病院 総合診療部
新野保路南越前町国民健康保険今庄診療所
新野青那福井大学大学院医学系研究科地域総合医療学コース
宇戸谷翔太福井大学 救急に強い新家庭医コース JA長野厚生連 佐久総合病院
達川知美石川勤労者医療協会 城北病院
宇野仁美南砺市民病院 総合診療科
田村義博南砺市民病院 総合診療科
久野哲弥福井大学 救急に強い新家庭医コース 永平寺町立在宅訪問診療所
華岡晃生金沢医療センター
萩原四季奥能登ごちゃまるクリニック看護師

3コマ目(8月7日(日)10:00-12:00)

【3-A】UKカンファ!6 ~病院総合診療医と家庭医のコラボレーション~

【テーマ】病診連携

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

総合診療医はカメレオンのような存在です。現場のニーズに合わせて自分たちの役割や仕事の内容を変えます。一口で総合診療と言っても、みんな違います。特に入院診療を中心に行っている病院総合診療医と外来や在宅患者を主に診る家庭医は、総合診療医として共通のコンセプトを持っていますが、立場の違いで考え方も多少異なります。このセッションでは、南山堂刊「土曜日の紹介は嫌われる」でおなじみの実際に東京都北区赤羽・浮間地区で行っている病診連携カンファレンス「UKカンファ」を再現し、一人の患者さんを病院総合診療医と家庭医のそれぞれ立場からどういった点に注目して診ているか解き明かします。EBMを重視した質の高い診療と、家庭医療の理論に立脚した包括的な視点を踏まえ、互いにどういった違いがあり、どのようにコラボしているか、実例を踏まえながら地域で患者を診るとはどういうことなのかをみなさんと一緒に考えたいと思います。

代表講師代表講師所属
岡田 悟東京北医療センター
共同講師共同講師所属
藤沼康樹生協浮間診療所
重島祐介町のクリニック目白
南郷栄秀聖母病院
安原 千晴東京北医療センター
海永 千怜東京北医療センター
近藤 真未東京北医療センター
光本 貴一東京北医療センター
関根 崚太東京北医療センター
須藤 侑紀東京北医療センター
加藤 開東京北医療センター
藤崎 佑菜東京北医療センター
光本 貴一東京北医療センター
森本 梨加東京北医療センター
長谷 亘東京北医療センター
川幡 翔太郎東京北医療センター
徳田 紋華東京北医療センター
井上 知紀東京北医療センター

【3-B】アカデミックGPという選択 臨床研究×家庭医療・総合診療というキャリアパス 第三弾

【テーマ】アカデミックGP

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

アカデミックGPとは何でしょうか?プライマリ・ケアの文脈をテーマにした臨床研究を行うことによって、臨床医と研究医の間のギャップを埋めるエビデンスを構築していく家庭医・総合診療医たちのことです。2年連続大好評だった本企画を更に新講師を追加し第三弾として行います。このセッションでは、日本のアカデミックGPたちがどのようにしてキャリア形成しながら臨床研究を行ってきたか、を紹介し臨床研究の魅力をお伝えします。忙しい日常診療とどのようにバランスをとって研究を学んだか、どのように研究を実施し論文化しているのか、このキャリアパスの魅力を存分にお伝えします!セッションの中で紹介することは、①私の医学生時代 ②私の研修医時代 ”新テーマ”③専門医取得後のキャリアパスの模索 ④アカデミックGPへと進むことになった出会い ⑤取り組んできた臨床研究テーマ(多職種協働して行った研究など) ⑥臨床研究を学んだ場所(大学、大学院、海外留学、オンライン大学院など)の紹介 です。市中病院、大学病院、海外留学者など活躍の場の異なる講師の先生に登場いただき、現在の活躍の背景にあった苦労話、意外な出会いがもたらした大チャンスなど、なかなか聞けない内容を知ることができます。総合診療を目指した医師たちの多様なキャリアパスを知ることで、参加者それぞれが将来像を思い描くことができることでしょう。Zoomだからできる、ずばりと直接何でも聞ける自由質疑応答の時間も設けています。どなたでも参加いただけます!

代表講師代表講師所属
一瀬 直日岡山協立病院
共同講師共同講師所属
金子惇横浜市立大学
青木拓也東京慈恵医科大学
家研也聖マリアンナ医科大学
大野毎子唐津市民病院きたはた/唐津市総合診療教育センター
松島雅人東京慈恵医科大学
吉田秀平広島大学

【3-C】これが噂の『病院総合診療医』! ~“総合医の分類”から“病院総合診療医の働き方”まで全部見せちゃいます~

【テーマ】病院総合診療医、ホスピタリスト

【対象】中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医

【概要】

『病院総合診療医(Hospitalist)』ってご存じですか?地域の最前線で“統合的ケア”や“患者中心の医療”を実践したり、診断困難例にバリバリの臨床推論で対峙したり、地域包括ケアの要として他職種と連携したり…幅広い働き方のできる病院総合診療医の世界を大公開!まず始めに代表講師の天野より「総合医の分類」と「病院総合診療医の特徴」をズバッと解説。続いて、第一線で活躍している4人の若手病院総合診療医を講師としてお招きし、「中小病院」「地域中核病院」「大病院」「大学病院&診療所」というそれぞれの立場から病院総合診療医の魅力を語ってもらいます。最後に、JPCA若手医師部門 病院総合医チームが行っている「病院総合医とゆる~くお話する会」を『夏期セミナー出張バージョン』で開催!病院総合医との少人数でのグループトークができる時間が設けられています。病院総合医の魅力がぎゅっと詰まった入門編にぴったりのセッション。是非、ご参加ください!

代表講師代表講師所属
天野雅之南奈良総合医療センター
共同講師共同講師所属
酒井達也沖縄県立八重山病院
深瀬龍山形県立河北病院
平松由布季東京ベイ・浦安市川医療センター
大塚勇輝岡山大学病院 総合内科・総合診療科
平山 果歩自治医科大学附属病院総合診療内科
片山 皓太聖マリアンナ医科大学
本田 優希聖隷浜松病院
全国の病院総合診療医の仲間!

【3-D】「プライマリ・ケア スポーツドクター」を体験してみよう!

【テーマ】スポーツ医学

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

「スポーツ医学」と聞くと整形外科医が行うものというイメージをもっていませんか?実はスポーツ競技において起こりうる健康問題は、整形外科疾患のみならず、喘息や貧血、心疾患の問題、熱中症や皮膚の問題、アンチ・ドーピングなど幅広い健康問題があります。また、運動には生活習慣病を含め多くの健康アウトカムを改善させるというエビデンスがあります。さらにスポーツ医学では上記のように各疾患に対応するだけでなく、大会救護など集団に対する活動も必要とされていることから、まさに家庭医療・総合診療の視点はスポーツドクターにとても親和性のある領域と言えます。
このセッションでは、家庭医療的な視点を持ちながらどのようにスポーツ医学に関わっているのか、実際に体験しながら「プライマリ・ケアスポーツ医学」を学ぶWSにしたいと思っています。キャリアとして整形外科にとどまらない、ジェネラルな視点をもったスポーツドクターになりたいという方々も、ぜひご参加ください!

代表講師代表講師所属
松田諭ファミリークリニックさっぽろ山鼻
共同講師共同講師所属
島津 匠生手稲家庭医療クリニック
濱井 彩乃安房地域医療センター総合診療科
湯浅 駿くろまつないブナの森診療所
中尾 隼三筑波大学
山田 有統安房地域医療センター
納 響湘南鎌倉総合病院
烏山 司株式会社クボタ
高岡 沙知長崎県上五島病院
上村 公介順天堂大学医学部附属順天堂医院 総合診療科
近藤 慶太亀田ファミリークリニック館山

【3-E】Dream 〜病院長への道〜

【テーマ】病院経営、運営

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

少子高齢化人口減少という言葉が言われるようになってからだいぶ時が流れた。その時代の波はこれからさらに大きさを増すことが予想されている。その中で国は、どの地域に暮らしても自分らしく最期まで人生を全うできる日本へ、を目標に掲げ地域包括ケアシステムを進めてきた。そして今、地域医療構想、医師の働き方改革、医師の地域偏在の是正を3本柱として医療改革を進めている。つまり、それぞれの地域の人口動態や人口構成にあった適正な医療資源と医療人材の再配分、医師を含めた医療従事者の過重労働の是正、へき地、過疎地域の医師、看護師不足の解決である。この中で、今までの時代と比べて、病院運営はさらに複雑で困難を極めており、専門的知識や経験が必要であり、その育成は急務である。次の100年で必要とされる病院長とは、という命題を事例を踏まえてディスカッションしていきたい。将来の若き病院長たちに集まって欲しい。

代表講師代表講師所属
江角悠太志摩市民病院
共同講師共同講師所属
四方哲京都府山城北保健所
合谷貴志NPO法人病院経営支援機構
稲田啓介球磨郡公立多良木病院 副院長
日下伸明志摩市民病院 副院長
林俊太志摩市民病院 医長
土田真史名張市立病院 医師

【3-F】総診、連携、地域 ここまでできる「たかはまコミュニティケアコンソーシアム」のトータルケア体験WS

【テーマ】地域におけるトータルケア

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

総合的な診療や病診・多職種連携、地域志向アプローチが家庭医のコアコンピテンシーと叫ばれて久しいですが、これらがすべて揃って真のチームを形成できている地域は、実はそんなに多くないかもしれません。
福井県最西端の高浜町では、15年におよぶトータルケアの追求の末、病院・診療所総合診療医、医療介護多職種、大学、官民が一体となって「たかはまコミュニティケアコンソーシアム」を結成し、有機的な協働のもと、あらゆる場面での効果的なケアが提供されるようになっています。そんな高浜町での実際のケアを、①総合的診療、②病診多職種連携、③地域志向アプローチ、の3つのブースを回りながら模擬体験し、そのエッセンスを身に付け、目指す医療者像を掴んでいただくことを目的とします。
本当に総合的な能力とはどういうものなのか?真の意味で地域に理想的な医療者像・ケアモデルは?他にないトータルケア、ぜひ体験しにいらしてください!

代表講師代表講師所属
海透優太JCHO若狭高浜病院
共同講師共同講師所属
安原大生福井大学地域プライマリケア 講座
清水海斗救急に強い新家庭医コース、JCHO若狭高浜病院
細川知江子高浜町国民健康保険和田診療所
木村清江訪問看護ステーショングっとサポート
小幡真宏株式会社ぐらっどりー
松本悠作高浜町保健福祉課地域医療推進室
中島大輔高浜町保健福祉課地域医療推進室
横田行雄たかはま地域医療サポーターの会
井階友貴福井大学医学部地域プライマリケア講座
細川 智洋居宅介護支援グっとサポート
野田 学JCHO若狭高浜病院薬剤部

【3-H】君たちは患者/家族の生活をどう診るか?リハビリ専門職から学ぶ生活の視点

【テーマ】リハビリテーション

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

外来診療/訪問診療を行う際、医学的情報だけでなく患者の生活状況や家族情報を聴取し、必要に応じて他職種に情報共有することにより、患者/家族の生活を支える役割を担っていくことがプライマリ・ケア医には必要とされる。しかし、医学教育では具体的に患者/家族の生活を診る視点や方法を学ぶ機会は少なく、実習や研修期間をとおして指導医や先輩医師の背中からその役割を学び、自ら演じるようになることが多い。本セッションは、在宅生活における日常生活の自立と社会参加の促進を目的とする訪問リハビリに関わるセラピスト(理学療法士、作業療法士)から生活を診る視点を学び、医師としてこれらの視点を外来/訪問診療でどのように活かすことができるのか、診療場面の映像を用いて考えるワークショップである。患者/家族の生活を診ることは病期やセッティングを問わず必要な視点である。しかし、本セッションのようにリハビリ専門職を含む講師から学ぶ機会は少ないため、興味のある方はぜひ参加してほしい。

代表講師代表講師所属
後藤亮平筑波大学医学医療系
共同講師共同講師所属
春田淳志慶應義塾大学 
後閑 良平笠間市立病院
後藤 文彦医療法人社団喜峰会 東海記念病院
平岡 大輝医療法人医仁会さくら総合病院
広瀬 裕哉笠間市立病院
丸山 邦彦株式会社ヤマシタ
川田 尚吾筑波大学医学医療会
山田 辰樹筑波大学附属病院
鳥居 勇樹聖稜リハビリテーション病院

【3-I】診療所看護のススメ 〜2022夏期セミver.〜

【テーマ】プライマリ・ケア看護師

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

みなさんは「プライマリ・ケア看護師」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
プライマリ・ケア看護師は、診療所をはじめとする地域の様々なフィールドで活躍しており、数年前には学会認定制度も発足しています。
 どの職種・職場にとっても、看護師は身近な存在だと思います。
その看護師が、普段どのようなことを考え、どのように働いているのか、なかなか見えにくいかもしれません。
普段何気なく行っているように見えるケアも、きちんと根拠を持って行っています。
 今回は、様々な場所で活躍しているプライマリ・ケア看護師の専門性と魅力を、存分に知って頂きたいと思います。
そして家庭医療とプライマリ・ケア看護にはどのような関係があるのか?
その繋がりを体感して、今後一緒に働くであろう看護師との協働のコツを見つけてみましょう!

代表講師代表講師所属
池知麻有加旭川市保健所
共同講師共同講師所属
田中 亜紀子トータルファミリーケア北西医院
居安 綾子奈義町立奈義小学校
中平 絵里宇都宮協立診療所
水上 幸子地域包括ケアセンターいぶき
嶋田 文子社会医療法人 健生会 大福診療所

4コマ目(8月7日(日)13:00-15:00)

【4-A】体験!多職種での意思決定!

【テーマ】多職種連携

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

あなたは多職種でのカンファレンスに参加したことはありますか? 臨床の現場では、患者さんや家族の意向と各職種での評価をもとに話し合い、チームで意思決定をしていきます。そうすることで、患者さんにとって一番良い方法をみんなで探していくのです。 このセッションでは、参加者にそれぞれ患者、家族、医師、看護師、リハビリ、ソーシャルワーカーの役になってもらい、職種ごとにレクチャーを受けた後に、多職種カンファレンスのロールプレイを行います。 職種ごとのレクチャーはどの職種も、現職で活躍されている方々です!実践的な視点と各職種がどんなことを考えてるのか、その価値観や哲学を学びましょう! そして、ロールプレイでは1つの立場から見えなかった様々なことが明らかになります。そんな中、チームで結果をだすにはどうすればいいか、実際にカンファレンスをして、学びましょう。 各職種の視点を学び、多職種での意思決定を体験しましょう!

代表講師代表講師所属
藤谷直明よつばファミリークリニック/大分大学医学部総合診療・総合内科学講座
共同講師共同講師所属
岡江晃児杵築市医療介護連携課(併)杵築市立山香病院 ソーシャルワーカー
山下拓朗菊川市立総合病院作業療法士
中平絵里宇都宮協立診療所看護師
児玉淳キムラ調剤薬局 薬剤師
岡崎友里総合大雄会病院 医師
中村奈保子平病院 医師
後藤亮津久見中央病院 医師
堀之内泰雄大分大学医学部総合診療・総合内科学講座 医師

【4-B】トンボの目を手に入れろ!在宅多職種のスゴ技から「生活の視かた」を学ぶ

【テーマ】在宅 x 多職種連携

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

多職種連携の現場として、在宅医療は一つの花形です。
患者さんが入院を終え、削られた能力と体力で、再び自宅へと戻っていくとき。
治療から生活へ、生命から人生へと視点が移り変わる中で、各専門職種が持つべき能力も、また変わっていきます。私たちは患者さんの人生を支えるために、病院とは違ったレンズ、異なった視線を用いて患者さんを診る必要があります。それぞれの職種が、どのようなレンズ、どのような視点を持っているのかを知らずして、チームの力を100%引き出すのは困難です。
在宅は病院の延長ではありません。在宅だからこそ発揮される各職種の力を、今回はそれぞれのプロを招いてワークショップを行うことで、明らかにしていきたいと思います。

代表講師代表講師所属
江口 幸士郎今立内科クリニック
共同講師共同講師所属
洪 英在東員病院
田中 啓太いくわ診療所
河合 由紀コンフォガーデンクリニック
日下部 明彦横浜市立大学
内田 貞輔静岡ホームクリニック

【4-C】人生会議!!「話すは嫌だが、役に立つ」~終末期の過ごし方に関する意思決定支援について~

【テーマ】人生会議 ACP

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

大阪家庭医療・総合診療センタープレゼンツ!
健康・病気でない状態を価値があるとみなす社会においては、悪い知らせ(死・病気に関すること)は多くの場合に本人や家族に否定的にとられてしまいます。日本においては、その上健康寿命の延長などの影響もあり、死自体を口にしたり、悪い予測を口にしにくい状況があります。しかし、『生きる』を全うするために、本人や家族にとってより良い最期を迎えるために、家庭医として何ができるでしょうか。家庭医の輝く卵である皆さんと大阪太郎さんの人生を通して、人生会議についてレクチャーを交えながら話しあいます。太郎さんとの距離をどうやって縮めるか、人生の最期に家庭医が存在する意味とは?!是非一緒に『生きる』について語りあい、家庭医としての第一歩を踏み出しましょう!

代表講師代表講師所属
花房 徹郎大阪家庭医療総合診療センター/ファミリークリニックあい
共同講師共同講師所属
大島民旗大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
石井大介大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/はなぞの生協診療所
野口愛大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
長哲太郎大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)
蓮間英希大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
梅木紗代大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
小滝和也大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)
湯舟幸代大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
鈴木 新大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/ファミリークリニックあい
坂部千恵大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
竹内崇大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/たいしょう生協診療所
豊川勝久大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/ファミリークリニックあい
岡本 和佳奈大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
豊川 勝久大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)
石井 大介大阪家庭医療総合診療センター(OCGFP)/はなぞの生協診療所
湯舟 幸代大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院
坂部 千恵大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)
鈴木 新西淀病院
石川 義彦西淀病院

【4-D】ミモトフメイ氏、入院する。〜症例から学ぶ意思決定支援〜

【テーマ】意思決定支援、身元不明患者

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

あなたの目の前に、身元不明の患者さんが運ばれてきました。名前も年齢も不明、持ち物は財布と携帯電話のみ。本人は今は話せそうにありません。さあ、どうする?
こんな状況は、医療の現場で度々起きています。このセッションでは、身元不明患者の入院時の対応を知り、身元が判明した後の症例を通して意思決定支援を学びます。名前も人生もない人はいません。ミモトフメイ氏がどうして身元不明となったのか、どんな人生を歩んできたのかを探っていくことで、患者さんの健康問題を多角的にみる経験ができる内容となっています。

代表講師代表講師所属
村田俊介筑波大学附属病院総合診療科
共同講師共同講師所属
久保田 祥央筑波大学附属病院総合診療科
今川 優筑波大学附属病院総合診療科
鈴木綾香筑波大学附属病院総合診療科
川瀬 由華筑波大学附属病院総合診療科
鈴木 李理筑波大学附属病院総合診療科
木村 紀志筑波大学附属病院総合診療科
海老澤 由香筑波大学附属病院総合診療科
古市 律子社会医療法人恒貴会大和クリニック

【4-E】家庭医療×東洋医学 コラボの先に見えるDream

【テーマ】家庭医療×東洋医学

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

「東洋医学」というワードを聞いたことがある方は多いかと思います。最近はテレビで東洋医学の特集が組まれることも増えてきました。また、新型コロナウイルス感染症に対する漢方治療の文献もあります(例:日本感染症学会)。こうした背景の中で、東洋医学に触れる患者さんや学生・医療者の方々も増えてきたのではないでしょうか。ご存知の方も多いかもしれませんが、東洋医学は未病(健康から病気に向かっている状態)を治すという予防医学的側面や、心身を連続したものとして診るBio-Psycho-Social Modelに近い側面も持っています。なんだか家庭医療に似ていませんか?このセッションでは、そんな親和性の高い家庭医療と東洋医学がコラボすることでどんな世界が見えるのか、実際の症例を通して学びます。病院、診療所、在宅等、様々な現場で働く家庭医たちが、学生から多職種の医療者まで皆が明日から使える東洋医学のコツを紹介します。ご興味のある方はぜひご参加ください。

代表講師代表講師所属
樫尾明彦給田ファミリークリニック
共同講師共同講師所属
長瀬眞彦吉祥寺中医クリニック院長
寺澤佳洋口之津病院
蜂木麻璃奈獨協医科大学病院総合診療科 総合診療専攻医
村山愛君津中央病院大佐和分院
田中いつみ滋賀家庭医療学センター/弓削メディカルクリニック
渡辺 一海富山大学 医学薬学教育部 生命・臨床医学専攻
蜂木 麻璃奈獨協医科大学病院総合診療科/上川医療センター

【4-F】明日からできる!家庭医の外来でできる女性支援

【テーマ】ウィメンズヘルス 女性診療

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

私の働く鹿浜診療所では内診台もなく、子宮頸がん検診や妊婦健診は行えませんが、
日々女性の健康問題のケアを行なっています。月経困難症、PMS、ピルの処方、月経周期の移動、妊娠前ケア、妊婦へのケア、産後うつ、乳腺炎、おっぱいのトラブル、家族計画、性感染症、更年期、排尿の問題、DVなどなど・・・。
月経と上手に付き合い、望まない妊娠を避け、安全な性生活を送ることは女性の一生を豊かなものにします。日本の性教育はまだまだ遅れており、知らないがゆえに悲しい思いをする女性は多いです。家庭医はそこを補完するケアを提供できる存在です。
キーワードはSRHR(sexual and reproductive health and rights)!!
ぜひ多くの人に当たり前に女性診療が行えるようになってもらいたいと思い、外来での経験をベースに女性支援について学びます。

代表講師代表講師所属
平山陽子東京ほくと医療生活協同組合 鹿浜診療所

【4-G】苦しみを抱えた人の支えになりたいあなたへ:援助的コミュニケーション入門編

【テーマ】援助的コミュニケーションスキル(苦しむ人への寄り添い方)

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

「なんで自分がこんな病気になってしまったんだろう・・・」「こんなことなら早くお迎えが来ないかしら・・・」病気、障害、老い・・・。理不尽にもそれらと直面せざるを得なくなった苦しみを打ち明けられた時、力になりたいと思いつつもどうしたらいいのか分からなくなったり、話を聞くことが苦しくなったりしたことはありませんか。苦しみを抱えた人を前に私たちに何ができるのか。自分自身も燃え尽きてしまわずに、苦しみを抱えた人の支えとなるために。援助的コミュニケーションについて、講義やロールプレイを通じて一緒に学んでみませんか。

代表講師代表講師所属
江口智子南由布クリニック
共同講師共同講師所属
宇田 真記医療法人清友会 清水医院
石山 武浩北海道 道北勤医協宗谷医院 指定居宅介護支援事業所
桐島 照美まるっと終活大分
奥村 淳子松山ベテル病院
野添 涼精神科
鬼塚 友実子ELC協会
渡辺 敦子なし
佐藤 美恵ネリヤ訪問ステーション

【4-H】名画で鍛える診療のエッセンス

【テーマ】観察力・言語力の向上、チーム医療・多職種連携

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

現在の医学教育は医療の日進月歩の発展で、どうしても一方的な知識偏重な形態になりがち です。一方で自分の眼をはじめ五感で目の前の患者さんから情報を集め、頭の中で吟味して検査や治療を決定したり、チームでスムーズな連携を実現するのに必要な言語力は現場では欠かせないものですが、”現場に出ないと身につかない”そんな暗黙の了解がまかり通っています。たとえグループワークを行ってもなおscienceをテーマにした場合、現実的には発言しているのは極一部のメンバーに限られていた、というのは私達が正に経験しているところでしょうか。 近年様々な分野でも注目されている対話型鑑賞のコミュニケーションデザインは前述のスキルアップに留まらず、これからの社会変化に適応して生きていくための多くの可能性を秘めています。今回は各地での対話型鑑賞の実践報告と合わせ、幅広い地域・年齢・職種のメンバーが集まる夏期セミナーで実際に体験して頂こうと思います。

代表講師代表講師所属
森永康平ミルキク 代表 / 獨協医科大学 非常勤講師 / MED AGREE CLINICうつのみや 院長
共同講師共同講師所属
小徳羅漢鹿児島県立大島病院
奥原真仁JA北海道厚生連 旭川厚生看護専門学校
小堀 修司宇都宮美術館

【4-I】気候変動×家庭医療

【テーマ】スペシャルインタレスト

【対象】低学年医学生(1~2年), 中学年医学生(3~4年), 高学年医学生(5~6年), 研修医, 医療系学生, 看護師/薬剤師

【概要】

医学生、研修医の皆さんが活躍する10年後の未来はどうなっているでしょうか?
2020-2030年は気候問題に対して行動できる最後の10年といわれています。ヘルスケア産業の温暖化排出は第五番目の規模であり、かつ、排出量が増え続けている稀有な産業です。2030年までに温暖化排出ガス46%という政策はどのように実現するのでしょうか?このセッションでは、今後の気候変動により世界が、疾患がどう変わっていくかを学びます。また、その影響を最小限に抑えるには、生活をどう意識し、医療がどう変わっていくべきかを皆さんの行動レベルで一緒に考えていきます。

代表講師代表講師所属
佐々木 隆史医療生協こうせい駅前診療所
共同講師共同講師所属
寺本敬一ふくちやま協立診療所
寺澤佳洋口之津病院
梶裕貴国際医療福祉大学成田病院総合診療科
長崎 一哉水戸協同病院総合診療科
横田啓山口県立総合医療センター
原大知水戸協同病院