【セッション一覧】

第33回夏期セミナーにて開催予定の38セッションを公開しております。
なお、このセッション一覧は8/1時点での情報です。今後、セッション講師や概要などに変更がある可能性もございますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
1コマ目、2コマ目、4コマ目に家庭医療学初学者向け、上級生/家庭医療学既学者向けのセッションを設けております。スタッフの方で対象者別にお勧めするセッションですが、どなたでもお好きなセッションにご参加いただけます。ご希望のセッションをお選びになる際にお役立てくださいませ。
家庭医療学初学者向けセッションには🔰、上級生/家庭医療学既学者向けセッションは🆙のマークがついております。

1コマ目(8月7日(土)14:15~16:15)

【1-A】🔰1年生からできる!学べる!家庭医療学、超はじめのいっぽ ~Kasemi episode.ZERO BPSモデル編~”

講師:山田祐揮(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、渡邉洋章(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、満尾有沙(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、相原茉里(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、赤池隆(川崎市立多摩病院 初期臨床研修医)、浦上尚也(川崎市立多摩病院 初期臨床研修医)、山下裕顕(川崎市立多摩病院 初期臨床研修医)、荻原理子(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、櫛渕澪(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、飯塚康哲(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、加藤優一(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、内田竜二(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、黒須絵莉(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、堀越健(多摩ファミリークリニック)、酒井翼(川崎市立多摩病院 総合診療内科)、土田知也(聖マリアンナ医科大学 総合診療内科)、家研也(川崎市立多摩病院 総合診療内科)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード:患者中心の医療

概要患者さんに信頼されるかかりつけ医になりたい!患者さんの背景や、地域のことまで考えられるようになりたい!…でも、どうしたらいいの?そんな学生・研修医に学びと実践の道しるべを与えてくれるのが、総合診療医・家庭医の持つ専門的な臨床技法のひとつである「患者中心の医療の方法:PCCM」です。このセッションではそんなPCCMの中から、明日からすぐに使える「BPSモデル」を題材に、家庭医療学の持つ考え方や使い方、そして何より「これ使えば患者さんをもっと理解できて喜んでもらえそうじゃん!」という感覚を、主にロールプレイを通じて堪能して頂きます。「BPSモデル」を学べば、患者さんと作った同じゴールへ向けて、肩を組んで向かっていく家庭医の姿に一歩近づけるかも! 家庭医療や夏セミはじめましての方も、家庭医療の勉強を心から楽しんでもらえる3日間になること請け合い!夏セミ最初のセッションで、多摩病院の研修医と一緒にワクワクしましょう!

【1-B】🔰もし家庭医療について質問されたら ~もしカテ~

講師原田直樹(津ファミリークリニック/三重大学総合診療ネットワーク)、近藤諭(東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター医学教育学部門博士課程)、森洋平 、二宮隆仁(みたき総合病院総合診療科/三重大学総合診療ネットワーク)、坂元士月(高茶屋診療所/三重大学総合診療ネットワーク)、土田真史(志摩市民病院総合診療科/三重大学総合診療ネットワーク)、市川周平(三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座家庭医療学分野/三重大学総合診療ネットワーク)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード家庭医療とは

概要「家庭医療や総合診療に興味あるんだ~」と家族や友人に話したとき、「家庭医療(総合診療)って何?」「何でも診るってどういうこと?」「専門を持った方がいいんじゃない?」「総合内科とどう違うの?」と聞かれたことありませんか?そしてその質問にうまく答えられず、うやむやな感じで終わったことありませんか?まだ家庭医療の研修を受けてもいないのでこれらの質問にうまく答えられないのは当然のことですが、それでもうまく答えたいものですよね。そこで、このセッションではこういった質問に対してどう答えると相手に伝わるのかを一緒に考え、答え方を身に着けていきます。うまく答えるために必要な情報は、家庭医療の基礎知識・エビデンス、日本の現状と将来の展望など幅広く用意します。逆風(?)に耐え生き延びてきた、先輩家庭医・専攻医が、伝え方のコツも伝授します。さあ、明日から自信を持って家庭医療について説明できるようになりましょう!

【1-C】「疾患のステージ別ジェネラリストのアプローチ」~病の経過に寄り添おう~

講師平田千尋(諏訪中央病院)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード:患者中心の医療

概要患者さんにとって、病気にかかるとはどういうことなのでしょう。疾患のステージによって 移り変わる医療へのニーズと、我々からのアプローチの方法について、一緒に学ぶ場を企画しました。「すわ家」こと諏訪中央病院の家庭医療プログラムのメンバーと初期研修医が送る、 渾身のセッションです! 医療には、患者さんの疾患の時期に対応する様々な役割があります。急性期では疾患の診断や初期治療、回復期ではリハビリテーション、維持期では在宅診療などです。ここ長野県の諏 訪中央病院では、一人の医師が患者さんに合わせて救急外来から急性期病棟・リハビリ病棟と 様々な場所に足を運び、必要とあらば訪問診療にも伺います。その姿は患者さんが回復していく道のりに寄り添う、旅の道連れのようにも見えます。 このセッションでは、そんな諏訪中央病院の研修医になったつもりで、医療者の役割や患者さんの思いの移り変わりを感じてもらえればと思います。そして見えてくるのが「患者中心の医療」という、私達にとって最も重要なコンセプトです。感性豊かで、熱い思いを持ったみな さんとの出会いを、すわ家一同楽しみにしています。

【1-D】ごちゃまぜとsignificant event illustration(SEI)で学ぶ家庭医療の原理ACCCC

講師吉村学(宮崎大学医学部 地域医療・総合診療医学講座)、早川学/楠元京子(宮崎大学医学部地域医療・総合診療医学講座教員)、桐ヶ谷大淳/他(宮崎大学医学部地域包括ケア・総合診療医学講座)、坂本遊/他(All Miyazaki総合診療プログラム専攻医)、加藤利佳子/他(Family Medicine Interest Group宮崎)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード:ACCCC

概要:夏期セミナーには家庭医療(総合診療)に興味を持つ多くの人々が参加されると思います。参加者の持つ専門性、学年、地域性、経験値、個人的な背景はみんな異なります。このセッションでは可能な限り多様な皆さんにご参加いただいて、ごちゃまぜになって各自が持っておられるこれまでの経験を以下の手法で引き出してグループと全体で共有する学びの機会を提供します。家庭医療の原理は米国家庭医療のリーダーであるJ.W.Saultz(オレゴン健康科学大学医学部家庭医療学講座教授)の提唱するACCCC:Access to Care, Continuity of Care, Comprehensive Care, Coordination of Care, Contextual Careを用いる。合わせて参加者の皆さんのこれまでの人生や実習などの中で最も印象に残った場面をイラストに書き出すsignificant event illustration(SEI)も使います。絵のクオリティは問いませんのでご安心ださい。セッションは宮崎の関係者総出(講座・専攻医プログラム・学生サークル)でサポートします。このセッションが終わるときに、ACCCCを自分の経験と絡めて大まかに、かつ楽しく理解できるようにします。

【1-E】🆙アートとしての医療面接 〜Inner Consultation〜

講師黒岩冴己(更別村国民健康保険診療所)、草島邦夫、田尻巧、浅倉由香、菰田淳、國光克知(北海道家庭医療学センター)

対象者高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードBPSモデル

概要外科医にとっての手術がそうであるように,循環器内科にとってのカテーテル治療がそうであるように,家庭医にとっての医療面接は,専門家としての勝負所の一つであり,長年かけて研鑽を積んでいくべき領域です.熟達者の医療面接は医学というよりもある種の芸術のように見えます.それでは,家庭医は医療面接の技術をどうやって磨いているのでしょうか?そもそも何が良い医療面接なのでしょうか?本セッションでは英国家庭医のRoger Neighbour先生が著したInner Consultationというモデルを通じて家庭医の医療面接を解説していきたいと思います.医療面接の奥行きを垣間見て楽しんでいただければ幸いです.

1-F家族まるごと診るっておもしろい!~事例で学ぶ、家族志向ケアのエッセンス~

講師中村光輝(福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座)、森冬人(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座/只見町国保朝日診療所)、藤原学(養生会かしま病院 総合診療科)、中澤祐太朗(喜多方市地域・家庭医療センター)、原國悠、佐々木聡子(JA福島厚生連白河厚生総合病院 総合診療科)、山並寛明(大原綜合病院)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード家族志向性アプローチ

概要家庭医と言えば、家族もまるごと診るー。よく聞くことではあるけれど、具体的なイメージがわかない、そこに専門性を感じにくいと思ったことはありませんか?家族志向ケアとは、単にひとりの医者がその家族ひとりひとりを診察することではないのです。このセッションは家族志向ケアとは何なのか、具体的な事例を通してみなさんに体験してもらいます。そのプロセスで生じた問題点について、グループ・ディスカッションを通して学びを深め合いましょう。家庭医が様々なシーンで実践する家族志向ケアのエッセンスを学び、その重要性と醍醐味に触れてみませんか?このセッションを受けた前後で、あなたの家族志向ケアのイメージは一変するハズです!!

1-G】🆙湘南鎌倉流!「地域をみたい!」の真髄

講師熊谷知博、山田拓也、和田啓太郎、福田麻里奈、林亮佑、玉村賢吾、山田潤一、瀬戸雅美、伊吹優里(湘南鎌倉総合病院 総合診療科)

対象者中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード地域指向性アプローチ

概要「地域をみたい!」「保健衛生に関わりたい!」と思う医学生さん、初期研修医の先生たちへ捧げます!
地域を見る方法って調べたことありますか?人を見る方法ってPOMR、SOAP、CGA、PCCMなど色々聞いたことありますよね?でも実は、地域を見る方法ってそこまでメジャーではなかったりします。でもでも、生活の救いを求めて受診した患者さんに対して、「この患者さんへの診断と治療だけでは対応できない!」と思うことなんて、臨床に携わると沢山あります。
そんな「地域をみたい!!」の真髄を伝授します!言ってしまえば、地域を見るために必要なのは、「人をみる」ことです!地域だけをみていては、真に必要なゴールは見えてきません。
ひとをみながら地域をみる、これは総合診療医の特権であり、地域に根ざした診療を支えてくれるスキルでもあります。COPC(Community Oriented Primary Care)という考え方に基づき、戦略的に関わる地域診断を一緒にやってみましょう!!
地域を見る方法としてCOPCを紹介します。わかりやすく3STEPにわけ、比較的身近な手法であるSOAP形式と似通った考え方であることを示します。そして実際にCOPCを行なっている当院の5者連携の話や、クリニックで帯状疱疹ワクチンを広めた話を盛り込みます。患者さんをみてこそ、地域の真の問題がみえることを教えます。

1-H】🆙家庭医の腕の見せどころ!風邪診療の「いろは」

講師坂倉 明恵、稲葉崇、巴悠記、鈴木潤一(筑波大学総合診療グループ)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード:風邪診療、BPS

概要皆さんは、風邪を正しく診断できるでしょうか?そもそも風邪の定義は知っているでしょうか?
身近でcommonな風邪ですが、その詳細は意外と学校では習いません。
簡単そうに思える風邪の診療ですが、見逃すと怖い疾患と鑑別したり、患者さんのニーズを的確に捉えて処方薬の相談をしたりと、家庭医のエッセンスがたくさん詰まっており、決して簡単ではありません。
このセッションでは、風邪の診断や鑑別に加え、家庭医の診療エッセンスを織り交ぜながら、風邪診療の「いろは」を一緒に学びましょう!

2コマ目(8月7日(土)16:45~18:45)

【2-A】🔰もしあなたがまちの家庭医だったら ~多職種と一緒に考える、あなたができること~

講師三澤美和、鈴木富雄、金築佑樹、住友嗣之、関根一臣、重留一貴、礒田翔、鄧艶麗、島田史生(大阪医科薬科大学病院総合診療科)、岩本桃子(洛和会丸太町病院)、水谷肇(川村会くぼかわ病院)、松本浩明(松本ほがらかクリニック)、川口洋平(本山町立国保嶺北中央病院)、西岡大輔(大阪医科薬科大学研究支援センター医療統計室)、竹内あずさ(くるみ薬局)、松田宗之(イオン薬局)、佐藤倫亮(十勝いけだ地域医療センター)、内藤聡(イナガミ薬局)、比嘉朋子(すこやか薬局)、西田佐知(株式会社ミストラルサービス 訪問看護グループ)、林佳美、山口久子(大阪医科薬科大学訪問看護ステーション)、加波一友(すずね訪問看護リハビリステーション)、西森麻喜子(済生会茨木訪問看護ステーション)、溝部由恵(高槻うの花訪問看護ステーション)、濱田正美(高槻みらい訪問看護ステーション)、赤松春光(高槻みらい訪問看護ステーション)、奥田由志、石川努(なかじま診療所居宅支援事業所)、尾島トモ子、佃佳美(東和会ダイチケアプランセンター)、田所洋志、北田大也、玉村卓也(大阪医科薬科大学病院 広域医療連携センター)、出口尚徳(大阪医科薬科大学病院 がん医療総合センター がん相談支援センター)、兵純子(関西医科大学心療内科学講座)、盛山育子(水無瀬ケアプランセンター)、古川幸代(ケアプランセンター和朗園)、植田智子(みどりヶ丘ケアプランセンター)、數原晃芳(大阪医科薬科大学ケアプランセンター)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード家庭医療とは

概要家庭医療は医学部や研修医の間に学ぶ機会の少ない領域です。どの科をまわっても面白い、どの科かなんて選べない、もっと患者さんの近くで患者さんを支えたい、背景も含めて患者さん全体をきちんとみたい・・・ともやもやして、このセミナーをのぞいたあなた!家庭医療の世界を思考体験してみませんか?
あなたが今日はこのまちの家庭医です。
様々な健康問題を抱えた患者さんたちが今日もあなたの目の前に現れますが、
あなたには何ができるでしょうか?家庭医療の根っこである「患者中心の医療の方法」や「家族志向型ケア」のポイントを学びながら、家庭医体験、してみませんか?当日は医師、看護師、薬剤師、リハビリ士、臨床心理士など様々な職種のチューターが一緒に、家庭医であるあなたとチームとなり問題を解決していきたいと思います。きっとワクワクする家庭医療の世界を垣間見れるはずです。

【2-B】🔰亀田流!明日から使える患者中心の医療の方法

講師菊地真由、岩間秀幸、田坂真哉、堤俊太、手銭駿、岡田佳子、田代直寛、高橋慎太郎、篠﨑萌、中島浩一、山田真子、吉羽史織(亀田ファミリークリニック館山、安房地域医療センター)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード患者中心の医療

概要「患者中心の医療の方法」(PCCM)という言葉を聞いたことはありますか?
患者さんのために医療があるのだから「患者を中心に考える」というのはごく当たり前のことなのではないか?と思ったかもしれません。私たちも最初はそう思っていました。家庭医になって学びを深める中で、それが家庭医療学における大きな理論の一つであること、それをどのように診療に活かすことで、患者さんが笑顔で帰っていくのか、ということを少しずつ実感しています。
今回はM. Stwartの”Patient-Centered Medicine Transforming the Clinical Method”をもとにPCCMの本質を考え、実践する方法を伝授します!このセッションを受け、明日からの実習・臨床で見える世界が変わることを期待して、心を込めてお届けします。医学生、医療系学生、もちろん研修医の皆様も、ぜひご参加お待ちしています!

【2-C】家族志向のプライマリ・ケアからみるカップル ーカップルカウンセリングを体験してみようー

講師富田詩織(聖路加国際病院)、宮本侑達(⻲田総合病院在宅診療科)、河田祥吾(⻲田ファミリークリニック館⼭)、⼭田宇以(聖路加国際病院心療内科)、種本陽子(聖路加国際病院心療内科)、若林英樹(三重⼤学医学部総合診療科⻲⼭地域医療学講座)、内堀善有(名張市立病院総合診療科)、村⼭愛(横芝光町立東陽病院内科)、本多さやか(聖路加国際病院)、高島大樹(亀田ファミリークリニック館山)、久保田希(所属なし)、江副一花 (下関市立豊田中央病院)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード家族志向性アプローチ

概要家庭医療をしていると、患者さんの「背景」に家族が見えてくる機会がたくさんあります。そして、それをどうやって患者さんのケアに活かすかが、家庭医療のプロの腕の見せ所とも言えます。家族の基本はカップル(親密な二者)です。カップルはお互いをサポートする「資源」にもなりますが、問題を生み出す「原因」にもなりえます。
このセッションでは、カップルカウンセリングの考え方を、ロールプレイやディスカッションを通じて体験しながら学んでいただきます。カップルの関係性をどう把握し、カップルと協力関係をどのようにして築くかなど、多くの学びを提供します!
このセッションに参加していただけると、みなさんご自身のパートナーとの関係にもよい影響があるかもしれません?!

【2-D“つながり”でみる家族志向のケア

講師杉山新、川口満里奈、濱上知宏、竹内研一、田中道徳、辻川衆宏(岡山家庭医療センター)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード家族志向性アプローチ

概要: 家族志向のケアってなんだろう? 家族全体を診ること? 家族一人ひとりを全部診ること? 患者一人に向き合うのも大変なのに本当にそんなことできるの!? そんな疑問が浮かぶ方もたくさんおられるのではないでしょうか?
家族に向き合うこと。患者さんの後ろにいる“家族”。その家族からの“つながり”を診ること、それが“家族志向のケア”のコアであり、根幹なんです。今回のセミナーでは、“家族志向のケア”の秘訣、“つながり”の力を考え、話し合い、ロールプレイを通して体感していただきたいと思っています。
実はバイト先、同級生、部活・・・どんなところにも“つながり”の力が隠れています。“つながり”が見えるだけで世界の見え方が変わる(かも)! “つながり”の世界を一緒に垣間見ませんか??

【2-E】「仮想街歩きで、街の健康度は測定できるのか?〜Googleストリートビューで地域診断をしてみよう〜」

講師日向佑樹(北足立生協診療所)、芦野朱(医療福祉生協連家庭医療学開発センター事務)、漆畑宗介(湖東厚生病院)、奥野開斗(立川相互病院)、灰野真紀(王子生協病院事務)、安藤崇之(慶應義塾大学医学部総合診療教育センター)、岡本雄太郎(山口県立総合医療センター)、竹川裕山(久地診療所)、武田稜(王子生協病院)、瀧井未来(埼玉協同病院)、堀江きよみ(立川相互病院)、丸山晃央(北足立生協診療所)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード地域指向性アプローチ

概要新型コロナウイルス感染症の流行で、私たちの生活は大きく変わりました。そんな今、「健康格差」が大きな問題となっています。「健康格差」とは、健康に影響を与える社会的な属性(経済状況、移住地、雇用、宗教、人種、人との繋がりや社会参加など)によって生じる健康状態の違いを意味します。例えば、移住環境の違いで生活習慣に大きな影響があると知られており、治安が悪い、緑地や公園が少ない、交通の便が悪いといった地域に住む人ほど、運動不足やストレスが高く、生活習慣病になりやすいことが分かっています。
今回のワークショップでは、Googleストリートビューを使った仮想街歩きで、街の健康度を測定しようというチャレンジングなWSです。Googleストリートビューでの仮想街歩きで、実際に地域を観察しながら、皆さんに健康課題を”みえる化”してもらいます。「住んでいるだけで健康になる街」ってどんな街でしょうか。医療者も「まちづくり」に参画していく時代、みんなで仮想街歩きをしながら、健康格差について考えてみませんか?

【2-F】「動機づけ面接」で行動変容!

講師大塚亮平(手稲家庭医療クリニック)、松田諭(山鼻ファミリークリニック)、竹内優貴(横須賀米海軍病院)、谷村夏姫(手稲家庭医療クリニック)、島津匠生(手稲家庭医療クリニック)、
西脇典子(手稲家庭医療クリニック)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード行動変容

概要:「患者さんとどのように関わっていけば行動変容に導けるのか?」医療の様々な場面で、行動変容を促すコミュニケーションスキルと考え方を身に着けると、患者さんの持っている力を引き出すことができます。
今回のセッションでは、行動変容のアプローチの中でも最もエビデンスがある方法の一つである「動機づけ面接」のいろはを学びます。「動機づけ面接」は、患者の中にあるやる気を引き出し、行動変容を支援する協働的な面談スタイルです。禁煙やアルコール問題、生活習慣病など医療や健康の分野で有効なコミュニケーション方法を経験ある医師達と一緒に学びましょう!WS参加にあたって医学的知識は不要です。

【2-G】めざせ!満足度120%医療面接!

講師:篠田和宏、窪田泰輔、下村千尋、梅沢義貴、豊岡達志、神谷龍輝、河口あゆみ、中西康介、近藤敬太、辻麟太郎、大道卓也、今井泰、岡本聡紀、河合峻雅、金野慶、久賀孝郎、藤村周平、溝江篤、林路子(藤田医科大学 総合診療科プログラム)

対象者中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード:医療面接

概要2020年度の初期臨床研修から、研修医の外来研修が義務化されました。そんな中で外来診療に不安を感じている方々も多いのではないでしょうか。多くの場合、初期研修医の活躍する外来は忙しい救急の現場かと思います。しかし、義務化された一般外来で必要されるスキルは異なります。もうすでに現場に出ている方も、これから医療現場に立とうとしている方も、このセッションに参加して患者満足度を高め、自身の診療満足度も上げる可能性を掴んでみませんか。実際に総合診療科外来の第一線で働いているドクターと一緒に、ワークショップ形式で「満足度120%の医療面接」をマスターしましょう!

【2-H】UKカンファ!5~病院総合診療医と家庭医のコラボレーション~

講師:岡田悟(東京北医療センター)、藤沼康樹、鍋島悠子、安藤明美(生協浮間診療所)、重島祐介(町のクリニック目白)、佐藤只空(広島市立広島市民病院)、近藤真未(東京北医療センター)、海永千怜、齋藤惣太、川幡翔太郎、川瀬圭祐、山﨑駿気、野崎由迅(東京北医療センター)、南郷栄秀(聖母病院)、光本貴一、加藤開、宮奈穣、吉村翼、森本梨加、橋本萌、須藤侑紀、中島謙、大村早葵子、小澤千尋、宮崎輝、綾香奈々、井上知紀(東京北医療センター)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード病診連携

概要:総合診療医はカメレオンのような存在です。現場のニーズに合わせて自分たちの役割や仕事の内容を変えます。一口で総合診療と言っても、みんな違います。特に入院診療を中心に行っている病院総合診療医と外来や在宅患者を主に診る家庭医は、総合診療医として共通のコンセプトを持っていますが、立場の違いで考え方も多少異なります。このセッションでは、南山堂刊「土曜日の紹介は嫌われる」でおなじみの実際に東京都北区赤羽・浮間地区で行っている病診連携カンファレンス「UKカンファ」を再現し、一人の患者さんを病院総合診療医と家庭医のそれぞれ立場からどういった点に注目して診ているか解き明かします。EBMを重視した質の高い診療と、家庭医療の理論に立脚した包括的な視点を踏まえ、互いにどういった違いがあり、どのようにコラボしているか、実例を踏まえながら地域で患者を診るとはどういうことなのかをみなさんと一緒に考えたいと思います。

3コマ目(8月8日(日)10:00~12:00)

【3-A】最強の”チーム”のつくりかた

講師徳田嘉仁、田中いつみ、浦山守(滋賀家庭医療学センター)ほか

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードリーダーシップ

概要:前進し続けるチームに必要なもの・・・それは「1人の偉大なリーダー」ではなく、『法則』と『リーダーシップ』です!本セッションでは、チームマネジメントに必要な『5つの法則』についてワークショップを通し理解を深めつつ、マネジメントを超えた“リーダーシップ“について、皆さんとともに対話を深めていけたらと思っています。
・・・・・・
部活・学生団体・企業インターン・・・社会人になったらなったで、診療チーム・褥瘡チーム、診療所経営をするようになれば、さらに大きなチームと組織運営・・・。医療者にとって“チーム作り“は必須のスキルです。「一生チームを作り続ける」といっても過言ではありません。・・なぜなら医療は、一人では出来ないからです。
では、皆さんは“チーム“について理論的に学ぶ機会はあったでしょうか?そもそも、「グループ」と「チーム」の違いはなんでしょう?どんなメンバーを選定し、どのように意思決定をして、チームのモチベーションをどう維持するか。そして、いかに1+1=2以上となるプロダクトを生み出すのか。

偉大なチームを生み出すためには『5つの法則』があります。この法則をもとに、成功するチームとはなにかについて、医療現場・医療学生の日常に遭遇しやすいシュチュエーションでのワークショップなどを通し、医療におけるチーム作りについて学びあいましょう。
さらに、「リーダーとリーダーシップの違い」や「全ての人がもつべき“リーダーシップ“とはなにか?」といった問いにまで、想いを馳せていけるセッションにしていく予定です。

元夏セミ実行委員長と、元リクルート社員が送る、この夏最大の感動作!滋賀家庭医療学センタープレゼンツのエンターテイメントを、是非ご体感ください!

【3-B】体験!多職種での意思決定!

講師藤谷直明(よつばファミリークリニック、大分大学総合診療総合内科学講座)、衞藤祐樹(津久見中央病院、大分大学総合診療総合内科学講座)、西水翔子(宮崎医院、大分大学総合診療総合内科学講座)、江口幸士郎(今立内科クリニック)、江口智子(南由布クリニック)、佐野由香里(コミュニティナース(大分県由布市))、児玉淳(きむら薬局薬剤師)、山下拓朗(菊川市立総合病院作業療法士)、岡江晃児(杵築市医療介護連携課・杵築市立山香病院地域連携室主任社会福祉士)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード多職種連携

概要あなたは多職種でのカンファレンスに参加したことはありますか? 臨床の現場では、患者さんや家族の意向と各職種での評価をもとに話し合い、チームで意思決定をしていきます。そうすることで、患者さんにとって一番良い方法をみんなで探していくのです。 このセッションでは、参加者にそれぞれ患者、家族、医師、看護師、リハビリ、ソーシャルワーカー、薬剤師の役になってもらい、職種ごとにレクチャーを受けた後に、多職種カンファレンスのロールプレイを行います。 職種ごとのレクチャーはどの職種も、現職で活躍されている方々です!実践的な視点と各職種がどんなことを考えてるのか、その価値観や哲学を学びましょう! そして、ロールプレイでは1つの立場から見えなかった様々なことが明らかになります。そんな中、チームで結果をだすにはどうすればいいか、実際にカンファレンスをして、学びましょう。 各職種の視点を学び、多職種での意思決定を体験しましょう!

【3-C】EBM×家庭医療〜自然とできる最新・最善の医療〜

講師飯塚玄明、志水健太、吉田如彦、勝俣元都、正廣紀衣、猫本秀貴、長谷川優(聖母病院総合診療専門研修プログラム)、関口豊、南郷栄秀(聖母病院総合診療科)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードEBM(初学者向け)

概要私たちと一緒に、『本場』のEBM(Evidence-Based Medicine)を体験してみませんか?
皆さんの論文を探すの大変だ、英語が苦手だし論文を読むのも嫌だ、そんな苦手意識を払拭します。

EBMの概念をはじめから丁寧に、かつ分かりやすく5つのstepに沿って説明致します。
症例をもとに、一緒にゼロからEBMを体験していきましょう。

EBMを実践するためのTipsをみなさんに伝授し、明日からあなたは、自然とEBMを実践していることに気づくでしょう。EBMの呼吸、常中です。
さらに、皆さんにはEBMと家庭医療・総合診療の共通点や親和性の気づきも得られるでしょう。

【3-D】病院経営塾〜落ちこぼれからの病院経営〜みんなで病院長になろう!

講師江角悠太(志摩市民病院)、合谷貴史(NPO法人病院経営支援機構 理事長)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード病院経営

概要 全国の実際の病院経営の困難事例を用いて、みんなでケースカンファレンス&ディスカッションするセッション。実際に院長の立場となって参加してみてください。将来、病院経営、診療所経営に興味のある方に贈ります。

【3-E】ミモトフメイ氏、入院する。〜症例から学ぶ意思決定支援〜

講師鈴木李理、木村紀志、海老澤由香、村田俊介、川瀬由華(筑波大学附属病院総合診療科)、久保田祥央(筑波メディカルセンター病院)、古市律子(社会医療法人恒貴会大和クリニック MSW)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード社会的処方(癒し・ユーモア)

概要あなたの目の前に、身元不明の患者さんが運ばれてきました。名前も年齢も不明、持ち物は財布と携帯電話のみ。本人は今は話せそうにありません。さあ、どうする?
こんな状況は、医療の現場で度々起きています。このセッションでは、身元不明患者の入院時の対応から、身元が判明しても身寄りがない場合の支援について学びます。名前も人生もない人はいません。ミモトフメイ氏がどうして身元不明となったのか、どんな人生を歩んできたのかを探っていくことで、患者さんの健康問題を多角的にみる経験ができる内容となっています。

【3-F】コロナ禍であなたにも迫る健康格差 〜社会的処方で乗り越えよう〜

講師岩瀬翔、大矢亮、杉原大輔、横田雄也、水本潤希、落合甲太、藤原和成(チームSAIL)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード社会的処方

概要新型コロナウイルスの脅威にさらされた2020年。この年の自殺者数は11年ぶりに増加し、20代は17%増と最も増加率が高い年代でした。
コロナ禍のストレスは、私たち若者の世代にも重くのしかかったのです。
皆さんも、サークル活動や実習、バイトが思うようにできず苦労したことでしょう。それら一つ一つの苦労は、社会疫学では「健康格差」と呼ばれ、積み重なると健康に悪影響を及ぼすことが科学的に証明されています。
命を脅かす「健康格差」を乗り越えるために、「社会的処方」と呼ばれる手法が生まれました。実はこれも皆さんがコロナ禍の苦労を乗り越えた経験の中にあります。
本セッションでは、「健康格差」「社会的処方」という言葉を知っている人も知らない人も、コロナ禍の経験を語り合うことでより身近に理解できるようになります。診療現場でも患者さんの社会背景に隠された様々な問題に気付き乗り越えられるようになる事が、このセッションの目標です。

【3-G】ハロー!世界の家庭医!~国際交流で君は変わる~

講師:森冬人(福島県立医科大学地域・家庭医療学講座/只見町国保朝日診療所)、櫻井広子(済生会岩泉病院・医局にっぽん)、松本朋樹(熊本大学 総合診療科)、廣岡伸隆(埼玉医科大学総合診療内科)、武田裕子(順天堂大学)、加古まゆみ(広島大学)、朝倉健太郎(社会医療法人健生会 大福診療所)、森山美知子(広島大学大学院医系科学研究科成人看護開発学)、小林直子(富山市まちなか診療所)、長哲太郎(ファミリークリニックなごみ/大阪家庭医療・総合診療センター)、高岡沙知(安房地域医療センター総合診療科)、佐和明裕(奈良県立医科大学 総合診療科)、下川純希(宇部興産中央病院 総合診療科)、Maham Stanyon(福島県立医科大学)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード海外の家庭医療

概要 世界の家庭医療が実際にどのようなものか、普段は学ぶ機会のない人が多いのではないでしょうか。そんな学生・研修医のための企画です。私たち日本プライマリ・ケア連合学会国際委員会は、日英・日韓プライマリ・ケア交換留学等を企画し、日本の若手家庭医と世界の家庭医の交流を深めてきました。現在、COVID-19の流行の中で、オンライン等を活用した新しい形での国際交流を推進しています。
今回の企画では、国際交流の経験のある家庭医が各地から参加します。海外での家庭医療の実習、家庭医の働き方、ナースプラクティショナーなどプライマリ・ケアで働く人々や環境など、私たちが海外の現場で感じた事を皆さんと是非共有したいと考えています。留学・海外なんて無理と思う人も、世界の家庭医を知り日本の家庭医の役割を考えたい人もぜひ参加してみて下さい。多くの若手家庭医・総合診療医のように、皆さんの世界観はきっと変わります!

【3-H】家庭医のデバイスの中を覗いてみよう!〜ICT時代を生きる私たちの情報収集・整理術~

講師松井善典、宮地純一郎、大西規史、生田奈央、西原玲央奈(浅井東診療所/関西家庭医療学センター)、柏崎元皓(浅井診療所/関西家庭医療学センター)、坂本晴子、北川景都、木村沙江(大阪赤十字病院/関西家庭医療学センター)、戸城仁一、和田幹生、大阿久達郎、上月圭、辻本絵美、成瀬瞳、五嶋実波(金井病院/関西家庭医療学センター)、荒隆紀(医療法人おひさま会おひさまクリニック)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードノンテク

概要わからないことを調べる時、Google頼りになっていませんか?SNSに流れては消える情報に溺れていませんか?過去に調べた疑問点を、また一から検索してしまうことはありませんか?
膨大な情報が日々更新される現代医療において、全ての最新情報を把握して記憶するのは不可能です。むしろ情報を取捨選択し、必要な時に必要な情報を得られることが重要です。そのためには信頼できる情報を効率よく調べ、一度調べた情報はまたいつでも引き出せるように整理しておくことが求められます。家庭医は日々その作業を繰り返している、いわば生涯学習のプロ!家庭医のデバイスにはテクニックが蓄積されています。
このセッションでは、先輩家庭医のパソコンやスマホ/タブレットの中を覗きつつ、どのように情報を収集し整理しているのか、そのノウハウを共有します。これから医療の世界に出ていく皆さんにとって役立つこと間違いなしの100分です!

【3-I】インバウンド診療ことはじめ:Withコロナ時代に異文化対応能力とインバウンド感染症基礎知識をもって、 逃げないプライマリケアを行うために

講師:濱田航一郎、山梨啓友(長崎大学病院総合診療科)、高橋健介(長崎大学病院 高度救命救急センター 救急国際支援室)、清水真澄(長崎大学熱帯医学研究所臨床感染症学分野)、平篤(長崎大学病院総合診療科)、武藤祐子(長崎大学病院 医療教育開発センター)

対象者中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードコロナ

概要 COVID-19が証明した事実として、感染症のアウトブレイクにおいては、BioPsychoSocialの全領域で地域の健康問題が発生します。また、海外から日本に来る渡航者をインバウンドと呼びますが、インバウンドは2018年には3000万人を超えており、インバウンド感染症は今後さらに重要になってくることが予想されます。渡航者や海外から来日した患者から診察依頼があった際に躊躇せずに対応できるでしょうか。語学をはじめとした文化的な「違い」を明らかにして診療を行うスキルを異文化対応能力と呼びますが、プライマリケア外来において異文化対応能力を用いてどう初期対応すればよいかを学びましょう。
本セッションの目的は、COVID-19に限らない今後起こりうるであろうインバウンドへの対応を、プライマリケアの場面で自信をもってできるようになるための最低限の知識や心構えを提供することです。長崎大学病院総合診療科と、日本で唯一の熱帯病研究教育機関である長崎大学熱帯医学研究所の臨床医学教室からお届けするTipsをぜひ皆様の診療にお役立てください。

【3-J】全集中の在宅看取り! 生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!

講師竹内崇(大阪家庭医療総合診療センター(OCGFP)/たいしょう生協診療所)、片上大輔、豊川勝久、坂部千恵(大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院)、小滝和也(大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/たいしょう生協診療所)、野口愛、大島民旗(先生 大阪家庭医療・総合診療センター(OCGFP)/西淀病院)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード在宅

概要 学生時代に夢見た家庭医を目指して修行を始めた竹内炭太郎。担当した入院患者さんは認知機能低下、進行がん、ADL低下などさまざまな困難を抱えていた。そんな患者さんがつぶやいた、「家に帰しておくれ」。心優しい炭太郎は、困難患者さんの在宅看取りに意を決した。しかし、そこに「家無理じゃね?」「施設でいいんじゃね?」と困ったら施設へ送ろうと誘惑する数々の鬼たち。揺れる炭太郎に、普段口数の少ない指導医が「生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!」と叱咤。さらには、「判断が遅い!」と嘆くベテラン医師。はたして炭太郎は、「在宅の呼吸」、壱~伍ノ型を習得し、見事患者を自宅退院につなげられるのか!?力持ちの千恵子、気弱だが女性好きの勝逸、何事にも猪突猛進の大之助の「たけのこ隊」メンバーも加わり、ハートフルストーリーをお届けします。※「鬼滅の刃」に関心のない方も、楽しめますのでご参加お待ちしています。

【3-K】わたしの心を癒す〜医療従事者のためのセルフケア〜

講師中山明子、三原雅人(大津ファミリークリニック/洛和会音羽病院)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード:セルフマネジメント

概要イライラしたり、モヤモヤしたことはありますか?医療現場では、たくさんのタスクを抱え、ストレスに押しつぶされそうになります。ケアする時、自分自身の心が穏やかでなければ良いケアは行えません。ここでは「マインドフルネス」「レジリエンス」といった方法を知り、医療現場で良いケアに繋げられるようにお手伝いします。(※このセッションはできるだけ静かで心が落ち着ける場所から参加してください。)

 

4コマ目(8月8日(日)13:00~15:00)

【4-A】breaking bad news ~一生使える「悪い知らせの伝え方」~

講師伊藤圭一郎、加藤利佳、松本美奈、小橋川美紀(手稲家庭医療クリニック)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード緩和ケア(スピリチュアルケアなど)

概要:医療現場では、患者やその家族に悪い知らせを伝える場面や、病気での困りごとを聞く場面に多く遭遇します。患者・家族にとっても、医療者にとってもストレスの大きい仕事の一つですが、このセッションでは、ワークショップを通じて、悪い知らせを伝える際のコミュニケーションのコツを伝授します。
セッションは二部構成です。前半は悪い知らせを伝える際のフレームワークを症例を通じて学びます。後半部分では、「早く死んでしまいたい」などの、どう答えて良いかわからない患者さんの訴えに対して、適切に話題を広げるためのワザをお伝えします。一生使えるスキルになること間違いなし!医師・医学生以外の参加も大歓迎です。

【4-B】🔰退院調整ゲームで学ぶ多職種連携の秘訣!

講師安藤崇之(慶應義塾大学医学部総合診療教育センター)、伊豆倉遥(栃木医療センター)、阿部智史(東海大学医学部 総合内科)、年森慎一(医療法人社団花橘会 みんなのクリニック大井町 院長)、西明博(安房地域医療センター 総合診療科)、阿部裕乃(ウィル訪問看護ステーション大島サテライト)、田中典仁(安房地域医療センター 医療ソーシャルワーカー)、日下伸明(亀田総合病院 救命救急科 在宅診療科)、桑藤史貴(ベストリハ株式会社 訪問看護ステーション亀有支店 所長)、加藤早里佳(河北訪問看護・リハビリステーション阿佐谷)、山根みどり(亀田メディカルセンター リハビリテーション室)、吉田真徳(元気会横浜病院)、廣永麻貴(薬局タカサ)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード多職種連携

概要夏期セミナーで大好評のゲーム形式で多職種連携を学べるWSです。医療現場では患者さんを中心として、医師、看護師、薬剤師、リハビリ、ソーシャルワーカーなど多職種で協働して患者のケアにあたります。患者との関わりの視点は職種ごとに異なり、それぞれの強みを活かして連携していくことが大切です。多職種連携を実践するにはまず他の職種のことをよく知らないといけません。適切な相手と適切な情報を交換することが多職種連携の秘訣です。病院や在宅、患者・家族などのチームに分かれて患者さんの退院調整を考えるシミュレーションゲームを行います。チーム内で様々な視点で議論することで多職種連携の秘訣を学べます。。講師には家庭医のみならず看護師、薬剤師、リハビリ、ソーシャルワーカーなど様々な職種が参加し、現場のリアルをお伝えします。これから医療現場で活躍する皆さんの視点が拡がること間違いありません!

【4-C】食事の基本を知ろう!1単位=80kcalって何のこと?

講師:羽田野貴裕、古谷伸之(東京慈恵会医科大学 総合診療内科

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード:食事

概要「食事って、よく考えるとよくわからない。」
「低糖質ダイエットって身体に悪いの?」
「水って飲んだ分だけおしっこになるから、量って決められないじゃん?」
「1日1440kcalってなんでそんな中途半端な数字なの?」
「サプリメントって必要なの?」
「えっ、食事の仕方で便秘が治るの?」
食事にかかわる色んな疑問を、どう考えれば良いのか、家族や患者さんに聞かれたときにどう答えれば良いのか、今日からすぐ使える病気と食事の基本を学びましょう。

【4-D】やってみよう!『チャレンジング行動(Challenging behaviour)』から紐解く認知症患者さんへの個別化ケア

講師松村伸(まつむらファミリークリニック)、山田拓也(湘南鎌倉総合病院総合診療科)、上松東宏(豊田地域医療センター総合診療科部長)、張耀明(新島村国民健康保険本村診療所所長)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード認知症(コミュニケーション、家族ケア)

概要:認知症は脳の機能が低下し、記憶障害があり、日常生活に支障が生じる程度の状態を言います。日常生活に支障がある状態のため、病状が進行すると急激に怒ったり、興奮したりして家族でもどのように対応したら良いのか分からなくなってしまうことがあります。
認知症患者さんは『何かに困っていてそれをうまく伝えられない状態』であると考えられます。その困っている『何か』を見つけて対応することが重要と言われ、見つけることをチャレンジされているのは家族や介護者だという捉え方のことを『チャレンジング行動(Challenging behaviour)』と呼びます。不満の原因を見つけて怒るなどの行動を取らなくても良い状況を作るために、一人一人の患者さんに焦点を当てたケアを組み立てる介入方法です。『チャレンジング行動』は元々発達障害などの分野で使われていて、認知症患者さんの行動・心理症状(BPSD)の対応にも応用されるようになっています。
このワークショップでは認知症についての簡単なレクチャーのあとに、認知症の行動・心理症状(BPSD)について薬物治療以外の対応として『チャレンジング行動』という捉え方について説明します。ワークショップとしてはロールプレイで認知症患者さんへ介入することを体験することは難しい(実感しにくい)ため、実際の認知症患者さんの事例を通して、困っている『何か』はなんだったのか、それに対して『どのような介入』が望ましいかをグループで話し合ってもらおうと考えています。
薬物療法ではない介入方法のため、医学生だけではなく看護学生や薬学生など幅広い方も気軽に話し合いに参加できるかと思います。

講師髙橋琴乃(秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター/男鹿みなと市民病院)、松本奈津美(/秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター/市立大森病院)、渡部健(秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター)、北村俊晴(秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター)、伊藤善昭(湖東厚生病院)、駒形友康(藤原記念病院)、漆畑宗介(湖東厚生病院)、佐藤里音(秋田大学医学部附属病院 総合臨床教育研修センター 初期研修医)

対象者中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード多疾患併存との関わり方

概要病院実習や研修、実際の臨床現場などで、たくさんの疾患を抱えた患者さんをみたり、対応に困ったりしたことはありますか?Multimorbidity(多疾患併存)すなわちマルモは、2つ以上の慢性疾患をもつことを指し、処方薬や受診診療科の増加、各診療科の連携の困難さなど、患者さんにとっても医療者にとっても様々な問題が生じます。マルモ診療は各疾患に精通しているだけではうまくいかないことも多く、特有のアプローチで関わっていくことが求められます。症状だけではなく好みや考えも踏まえて、 患者さんができそうなことと負担のバランスとで考えていくことが大切です。これはまさに総合診療医が得意とする領域であり、多職種みんなで考えていくことが必要です。本セッションでは、マルモ特有のアプローチをみんなで学び、モデルケースを用いてマルモの患者さんがいかに幸せに過ごせるかを考えていきます。高齢化率全国No.1でマルモ対応が多い秋田県から、全国の皆さんに向けてセッションをお送りします!

【4-F】コーチング:人生100年時代のエッセンシャルスキル

講師山田豊(京都民医連中央病院 総合内科)、山田美登里(京都家庭医療学センター)、高木幸夫(京都家庭医療学センター)、宮川卓也(京都家庭医療学センター)、寺本敬一(京都家庭医療学センター ふくちやま協立診療所)、横山加奈子(京都家庭医療学センター)、大庭まり子(京都民医連あすかい病院)

対象者高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードコーチング

概要コーチングとは、「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと」です(国際コーチ連盟日本支部ホームページより)。長い方なら70年、80年に及ぶ専門職としてのキャリアにおいて、創造的に研鑽を続けて行きたいと思いませんか?コーチングのスキルや考え方を用いて、仲間と共に刺激し合い、可能性を高めていくプロセスの醍醐味を経験していただければと思います。コーチングは生活習慣病などの患者教育にも応用できますが、本セッションの狙いは皆さんのキャリアアップのためのコーチングです。
私にコーチングを教えてくれた師匠の口癖に「コーチング道に入り口あって出口なし」という言葉があるのですが、国際コーチング資格(ACC)保持者の端くれとして、皆様に貢献させていただきたいと思います。

【4-G】Dokkyo流!病院総診X家庭医療の診断戦略~診療所から大学病院まで使える臨床推論~

講師松本百奈美、志水太郎、原田侑典、大髙由美、勝倉真一、花井翔悟、茂又章徳、相澤有紀、伊藤天大、蜂木麻璃奈(獨協医科大学病院総合診療科)

対象者中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医

キーワード臨床推論

概要「臨床推論」ときくと検査が揃っている大病院でのセッティングを思い浮かべる方が多いと思いますが、プライマリ・ケアの現場でも臨床推論は行われています。診療所などのプライマリ・ケアの現場と大病院では、診察に使える時間・疾患の事前確率・院内でできる検査・使える治療法など様々な面で違いがあり、同じ患者さんの同じ主訴に対してもアプローチが違ってきます。獨協総診の家庭医はプライマリ・ケアの現場で診察した患者を大学病院に紹介して自身で診察することがあります。本ワークショップでは獨協の家庭医になったとして、診療所で困っている症例を大学病院に紹介して引き続き診察した症例を通して、診療所から大学病院まで使える「Dokkyo流!臨床推論」を学べるものにしています。大学の講義ではなかなか教わらない実践的な内容になっています。大学病院の家庭医がどう働いているのか興味がある人もご参加ください!

【4-H】診療所でプレコンセプションケアしてみませんか?

講師三島就子(東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター)、綿貫聡、九鬼隆家、佐藤祐、竹内結、米倉宏昭、岩浪悟、保浦修裕、織原梓、中西貴大、河原加奈枝、梅田開、中神公紀、岡田豊、鈴木美音、加藤健一、松本志穂、目代みのり、桑原一嘉(多摩総合医療センター・救急総合診療部門)、関隆実(JAとりで 総合医療センター:内分泌内科)

対象者中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードプレコンセプションケア

概要プレコンセプションケアって聞いたことありますか?
プレコンセプションケアはコンセプション(Conception:受胎)の前(pre)のケア、つまり「妊娠する前からのケア」という概念です。
家庭医として診療をしていると色々な方に出会います。
そんな例として、診療所で30歳位の女性に『そういえば最近、不妊治療はじめようと思っているんですけど、なんか気をつけることありますか?』と診察のついでに聞かれることがあります。
そんな時、「いやー、そういったことは産婦人科に相談してください。」・・・・とは、言いたくないですよね。けど、なにすればいいの?私でいいの?葉酸飲めば、って言えばいいの?って不安になります。
プレコンセプションケアって、しっかりとした枠組みで聞くと、なんか難しそう、専門性が高いんでしょ?と身構えてしまうかもしれません。しかし、実際は家庭医だからこそ介入しやすいポイントが多いです。
母性内科と家庭医が合わさることで診療所でできるプレコンセプションケアを考え、皆さんの人生にも活きるような授業になればと思います。

【4-I】「プライマリ・ケア スポーツドクター」を体験してみよう!

講師松田諭(ファミリークリニックさっぽろ山鼻)、濱井彩乃(安房地域医療センター 総合診療科)、上村公介(順天堂大学 総合診療科)、中尾隼三(筑波大学 救急集中治療科)、小松孝行(順天堂大学 救急・集中治療科)、内田卓郎(水戸協同病院 総合診療科)、伊東知子(藤田医科大学 総合診療科)、加藤徹男(茨城西南医療センター病院附属八千代診療所)、小嶋一(手稲渓仁会病院)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードスポーツ医学

概要「スポーツ医学」と聞くと整形外科医が行うものというイメージをもっていませんか?実はスポーツ競技において起こりうる健康問題は、整形外科疾患のみならず、喘息や貧血、心疾患の問題、熱中症や皮膚の問題、アンチ・ドーピングなど幅広い健康問題があります。また、運動には生活習慣病を含め多くの健康アウトカムを改善させるというエビデンスがあります。さらにスポーツ医学では上記のように各疾患に対応するだけでなく、大会救護など集団に対する活動も必要とされていることから、まさに家庭医療・総合診療の視点はスポーツドクターにとても親和性のある領域と言えます。 このセッションでは、家庭医療的な視点を持ちながらどのようにスポーツ医学に関わっているのか、実際に体験しながら「プライマリ・ケアスポーツ医学」を学ぶWSにしたいと思っています。キャリアとして整形外科にとどまらない、ジェネラルな視点をもったスポーツドクターになりたいという方々も、ぜひご参加ください!

【4-J】🆙「アカデミックGPって何? 臨床研究×家庭医療・総合診療の実際 第二弾」

講師一瀬直日(赤穂市民病院)、青木拓也(東京慈恵医科大学)、大石愛(かまくらファミリークリニック)、大野毎子(唐津市民病院きたはた)、片岡裕貴(京都民医連あすかい病院)、吉田秀平(広島大学)

対象者低学年医学生(1~2年)、中学年医学生(3~4年)、高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワードキャリア

概要アカデミックGPとは何でしょうか?プライマリ・ケアの文脈をテーマにした臨床研究を行うことによって、臨床医と研究医の間のギャップを埋めるエビデンスを構築していく家庭医・総合診療医たちのことです。昨年、大好評だった本企画を更に講師3名を追加し第二弾として行います。このセッションでは、日本のアカデミックGPたちがどのようにしてキャリア形成しながら臨床研究を行ってきたか、を紹介し臨床研究の魅力をお伝えします。セッションの中で紹介することは、①私の医学生時代 ②私の研修医時代 ③アカデミックGPへと進むことになった転換点 ④取り組んできた臨床研究 ⑤アカデミックGPの各要素を身に付けた時期は 新企画⑦私のもとで育ちはじめた新人アカデミックGP紹介 です。市中病院、大学病院、海外留学者など活躍の場の異なる講師の先生に登場いただき、現在の華やかな活躍の背景にあった苦労話、意外な出会いがもたらした大チャンスなど、なかなか聞けない内容を知ることができます。総合診療を目指した医師たちの多様なキャリアパスを知ることで、参加者それぞれが将来像を思い描くことができます。zoomだからできる、ずばりと直接何でも聞けると好評だった自由質疑応答の時間も設けています。アカデミックGPは地域に根差した臨床研究を看護・薬学・リハビリなどの多職種と共同で行うことが多いのも特徴です。東日本大震災後の被災者調査、禁煙外来の効果の調査、認知症進行予防のリハビリ介入、緩和ケアなど多く発表されています。医師が多職種と出会いながら一緒に臨床研究を学び、得られた知見を地域住民に還元していきながらアカデミックGPへと成長していった過程を是非知っていただければと思います。どなたでも参加いただけます!

【4-K】🆙根拠に基づくヘルスメンテナンス ~患者さんや一般市民の健康を守るために~

講師宮田潤(大阪大学 大学院医学系研究科 社会医学講座 公衆衛生学/恵寿総合病院 家族みんなの医療センター 家庭医療科)、宇戸谷翔太(福井大学 永平寺町立在宅訪問診療所)、達川知美(石川勤労者医療協会城北病院 内科)、清水海斗(杉田玄白記念公立小浜病院 内科)、西村真子(地域医療振興協会 シティ・タワー診療所)、大濱弘光(福井大学医学部附属病院 総合診療部)、山下勇樹(社会医療法人健生会 土庫病院/大福診療所)、鈴木友輔(国立病院機構あわら病院 総合診療科)、此下尚寛(福井大学医学部附属病院 総合診療部)、楠川加津子(福井大学 永平寺町立在宅訪問診療所)

対象者高学年医学生(5~6年)、研修医、医療系学生/看護師/薬剤師

キーワード予防医療

概要我が国の健康づくりの方向性を示した健康日本21では、「一次予防の重視」が謳われています。一方で、40~69歳の住民の大腸がん検診受診率は約4割、65歳以上の住民の肺炎球菌ワクチン接種率も約4割と少ないことが問題視されています。さらに我が国では、医師が予防医療について体系的に学ぶ機会は少なく、また予防医療自体が、眼前の問題に追われ見落とされがちです。
このセッションでは、「ヘルスメンテナンス」という予防医療の概念を「スクリーニング」、「カウンセリング」、「予防接種」、「予防的内服」の4つに分類し、初学者にも学習しやすいよう、エッセンスを凝縮して提供します。なお対象者としては、臨床実習に出る直前かそれ以上の学年、あるいは既卒者を想定しており、一通りの疾患の知識や「感度」、「特異度」などの概念が分からないと、内容の理解の難しい可能性があります
目標は、予防医療として何をどんな人に提供するべきか、参加者が理解し、提供の機会を逸しない医療者になることです。さらに、どのようにエビデンスを確認するか、またエビデンスがない場合にどう対応するかについて、グループワークやディスカッションを通じて実践的に学んで頂きます。この機会にぜひ、ヘルスメンテナンスについて一緒に学びましょう!